ボクたちはここにいた エクスペディション – 友情船

 『ボクたちはここにいた エクスペディション – 友情船』はTotal Mayhem Gamesが開発する非対称協力アドベンチャー。We Were Hereシリーズの最新作で、今作もプレイヤーそれぞれが別々の視点で協力しながら謎解きを行っていく。タイトルの通り、まさに友情が試されるゲームだ!なお、一緒にプレイする相棒は付いてこないため注意。

Steam Store Page

yurahaのレビュー

 名作非対称協力ゲーム「We Were Hereシリーズ」の最新作で、今作はボリュームと価格を抑えたエントリーモデルといった位置付けになっている。しかも10/16までは無料配布。

 価格が安いからといって謎解きのクオリティが低いかと言われればそんなことはなく、三つの謎解きはそれぞれ個性があり、ちゃんと面白かった。一つ目の謎解きは見えている「特徴」を素早く相手に伝えられるか試されるゲーム、二つ目はお互い最善手になるよう相談するゲーム、三つ目は見えているものが違う「一つ」のアスレチックを攻略するゲームとなっており、協力ゲームに必要な要素はしっかりと抑えている。

 特に三つ目のアトラクションは、これまでプレイしてきたバイアスを利用したギミックがあって、まんまと引っかかってしまった。とても良かった……。

 価格、ボリューム、内容の三拍子が見事に揃っているので、協力ゲームを友だちと遊びたい方にはかなり良いゲームだと思った。今作が面白かったら、シリーズを最初から遊んでみてもいいかもしれないね。


たぬきのレビュー

 全体的に日本語訳が残念な事になっているが、2人協力型パズルゲーム「We Were Here」シリーズの最新作。タイトルまでクソダサ日本語訳されているせいでSteamのストアで「We Were Here」で検索しても出てこなくて少々困った。

 最新作とはいっても前作との関係はほぼ無く、オープニングの背景や、船から始まるところなどが過去作プレイヤーへのサービスシーンといった程度。また、(現時点では)過去作にあったような英語依存のギミックや、初見殺し、時間制限一発ゲームオーバーなどが無く、失敗してもすぐにやり直せるので「We Were Here」シリーズ未プレイの人にもかなりオススメできる。

 過去作と比べてパズルやゲーム体験の質はもちろん向上した上で、目標達成率でエンディングが変化し、各エンディングごとに専用のムービーとSNSなどでの共有用外部ページが用意されていたりと順当にパワーアップしている。1セッションが短くなったものの物足りなさは感じず、今まで2日程かけて遊んでいたのが1日に収まるようになったので時間の都合もつけやすくなった。